〜駐車規制の国際比較〜
世界の代表都市での比較
「世界三大都市」にも数えられる東京。では他の2都市はどうでしょう?
ニューヨーク・ロンドンそれに有名都市のパリとドイツ比較で出たベルリンを足して5大都市で比較してみます。
Googleマップでの同縮尺による周辺地図です。
大都市の中の更に中心部、いわゆる繁華街にスポットを当てています。
「欧米諸国と日本 〜日本は本当に狭いのか〜」でも使用した表ですが
面積(km) | 人口 | 人口密度 | |
---|---|---|---|
ベルリン | 891.85 | 3,501,872 | 3,900 |
ミッテ区 (ベルリン) | 39.47 | 327,494 | 8,297 |
ロンドン | 1,577.30 | 8,174,100 | 5,206 |
シティ・オブ・ウェストミンスター | 21.48 | 253,100 | 11,783 |
ニューヨーク市 | 1,214.4(陸地789.4) | 8,175,133 | 10,630 |
マンハッタン | 87.46(陸地59.47) | 1,611,581 | 25,846 |
パリ | 105.4 | 2,170,000 | 20,348 |
パリ10区+11区 | 6.55 | 241,300 | 36,839 |
東京都区部 | 621.98 | 9,007,407 | 14,486 |
新宿区 | 18.23 | 328,127 | 18,000 |
大阪市 | 223 | 2,678,549 | 12,010 |
中央区 (大阪市) | 8.88 | 83,264 | 9,380 |
名古屋市 | 326.43 | 2,268,423 | 6,950 |
中区 (名古屋市) | 9.38 | 79,823 | 8,510 |
人口密度1位 パリ10区+11区
新宿区の2倍、大阪中央区の4倍の人口密度。面積は新宿の1/3。しかし車は路駐OK。
人口密度2位 マンハッタン
新宿区の1.5倍、大阪中央区の3倍の人口密度。面積は新宿の3倍、人口は5倍。しかし車は路駐OK。
人口密度3位 シティ・オブ・ウェストミンスター
新宿区の0.65倍、大阪中央区の1.25倍の人口密度。しかし車は路駐OK。
もちろんどの都市も「路駐OK」とはいえ駐車規制があります。ただしキチンとメリハリの利いた規制です。
日本のように何でもかんでもダメ!有料駐車場推奨!などとバカなことは言いません。
この差はどこから来るのでしょう。
欧米諸国では道路の管理はほぼ全て自治体に任されています。路上駐車の管理も当然自治体の管理で行います。
ですからパーキングメーター設置場所などの有料駐車場の収益は各自治体に入り、市政に活かされます。
日本では全て警察が管理し、自治体には路上駐車場の設置許可を与えず、しかも税金は無駄遣いし放題です。
日本の道路がほぼ全て駐車禁止なのは「狭い国土」だからではなく「利権ウハウハ国家」だからです。
>次コラム 『駐車規制の国際比較 - ドイツ編』