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〜なぜ?の実例〜


本当に民意の反映された規制なのか?

管理人は天下の台所・大阪在住です。物流の要でもあった土地柄ですが駐車事情は他所と全く変わりません。
ここからはちょっと大阪・ミナミ周辺を舞台に「なぜ?」の実例をあげていきます。

幹線道路の怪

大阪市の中心部の大きな幹線道路は一方通行が多く存在します。両方向道路であっても片側3車線は必ずあります。
ミナミ周辺は「御堂筋」を中心に、縦になにわ筋・四ツ橋筋・堺筋、そして横に長堀通り・千日前通りという具合に大きな通りがあります。


難波周辺地図

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○なにわ筋 :両方向・片側3車線の計6車線。左端の車線は分離帯で仕切られた緩速車線。バス+大型トラックが通れる広さあり。
○四ツ橋筋 :5車線の一方通行路。うち左右両端の車線にはパーキングメーターあり。
○堺筋   :5車線の一方通行路。うち左右両端の車線にはパーキングメーターあり。
○長堀通り :両方向・片側3車線の計6車線。中央分離帯には3車線分ほどある公営有料駐車設備あり。
○千日前通り:両方向・片側3車線の計6車線+車道外側線(外側線より歩道側部分にPメーターあり)

そして何かと有名な「御堂筋」に至っては6車線を有する一方通行路。左右両端の車線は分離帯で仕切られた緩速車線。Pメーターなし。タクシー乗り場多数。


道路の形態自体は先に比較した欧米諸国と同じように多くが一方通行路で成り立っており、両方向道路も片側3車線づつの広い道路です。
これだけの広さがあって、同じような道路幅・人口密度の諸外国の都市が出来る駐車対策が、日本で出来ない理由は何なのでしょうか。
しかも御堂筋に至っては分離帯を含めれば他の追随を許さぬほどの広さを誇ります。


御堂筋

この一見無意味な分離帯はなんの役目があるのでしょう。緑化?それなら歩道に設置出来ますよね。
この分離帯のおかげで、車線変更の車が立ち往生し、渋滞の原因になっています。立ち往生ならまだしも直線のみの指示表示があるにも関わらず無理な右左折を敢行し 最端の車線を塞いでしまったりもします。二重に迷惑なうえ事故の原因にもなっています。



ちょっと(いやだいぶ)雑な絵で申し訳ないですが、実例だとこんな感じになります。

分離帯大迷惑の実例 客待ちのタクシーは、自分らの列に一般車両が入ってくるのがイヤなので、隙間なく前に詰めたがります。だもんで交差点直近だろうがお構いなし。
すると分離帯を越えて右車線に合流したい車がいると、左から避けて直進、というのが普通ですが、タクシーが邪魔で進めません。 これが緩速車線渋滞の大きな要因です。

ついでに言えば緩速車線の渋滞を嫌って、目的の交差点まで本線を走り、そこから右左折する車がいます。もちろん「直進のみ」の表示の車線ですがね。お構いなしに曲がってきます。

更には分離帯の幅が広過ぎてミラーによる後方確認が難しい(死角が大きすぎる)という問題もあります。通常の車線変更の比ではありません。ほぼ一時停止状態までスピード落とさないと合流できません。怖くて。
流れに乗ってそのまま車線変更する、ということはほぼ不可能なので、これもまた渋滞の原因になります。


こんな傍迷惑な分離帯なぞ作らず、その分歩道を広くし、要所要所に凹みを作ってパーキングゾーンや荷捌きスペースにするなどしたほうが余程効率のよい道路になります。
ちなみに他の幹線道路はこんな感じ。


なにわ筋
なにわ筋
長堀通り
長堀通り
四ツ橋筋
四ツ橋筋
千日前通
千日前通
堺筋 でんでん前
堺筋 でんでん前
堺筋 一通路
堺筋 一通

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なにわ筋はさほど交通量の多い道路ではありません。ついでに商業施設があまりないので歩行者も少ない。ここ規制が必要ですか?
長堀通りは市営駐車場のために中央分離帯が非常に幅広。もちろん悪いことではありませんが。バブル期に莫大な税金を投入して作られた箱物です。
四ツ橋筋は5車線の一方通行路ですが実質3車線で充分賄えている交通量。というか両端の車線は車線の用を成していません。しかも良くみると横断歩道直前にPゾーン。ここ法定駐車禁止場所ですよ?けど警察が設置してるので除外です。意味が分りません。
千日前通に至っては左端は外側線なので車線ではありません。ここにもっと効率よくPゾーン作れませんか?
堺筋は日本橋周辺、いわゆる「でんでんタウン」のあたりは両方向通行で、商業施設が多いため大量のPゾーンが設置されています。 これが途中から一方通行路になり、5車線道路になるにも関わらずPゾーンは一気に減少します。
というか2車線で通行出来ていた道路が5車線に増えて、荷捌きスペースすら作れない意味が分りません。
しかもこれまた良く見ると、「貨物用」の表示のあるPゾーンがなぜかタクシー乗り場になっています。新手のイヤガラセでしょうか。
もちろん時間で分けてますがね。タクシーはそんなのお構いなしです。


例:5車線道路

これまた雑な図解で申し訳ないですが。
左のような5車線道路で左右の端の車線にパーキングゾーンやタクシー乗り場が設置されている場合、そこは車線として成立しません。
これがたとえ2車線・3車線でも同じことです。駐車車両が常態化している車線は走行車線ではなくなっています。



例:5車線道路 ですから左図のように、設置されたゾーンの前後に車が停まっていたとしても、そもそも車線の用を成していないのですから「渋滞の原因」にはなりません。
当然「悪質」でも「迷惑」でもありません。もちろん「危険」でもありません。
こういう@やAのような場所に停まっている物流車両すら「放置駐車」として取り締まるのはナゼなのでしょう。
放置どころか違反車両でもないのにです。
こういうスペースに効率よく荷捌きスペースなどの設置を行い、交通にも地域社会にも適合した規制をするのが警察の仕事ではないのでしょうか?


何でもかんでも規制緩和しろ、とは言いませんが、出来ないならまだしもどう考えても「出来る」でしょう。貨物用駐車スペースを効率的に配置するくらい。
それに実際問題、タクシーやら「放置ではない駐車車両」が行列をなしていても交通に支障ないじゃないですか。
交通に支障が出るのは「交差点直近」のような法定駐停車禁止場所に停めている一部の車だけです。
(あ、全車線ともバンバン車が流れるような幹線道路は別ですよ?あくまで副道や路側帯で「充分に駐車余地のある道路」やタクシー乗り場があるような道路の話です。)

そういう「本当に迷惑な車」を野放しにしている一方で、この程度のことすら出来ずに(やらずに)駐車対策なんてムリ!有料駐車場使え!と言っている警察はよほど無能なのでしょうか。
いやいや反則金が欲しくてしょうがないんです。弱者から搾り取るのがお家芸ですからね。
渋滞の緩和だの安全な道路だの、国民の生活なんて考えてはおりません。お金が儲かればいいんです。



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