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放置違反金制度とは


異常な制度「放置違反金」


氾濫する違法駐車対策として打ち出したのがこの「放置違反金制度」です。
2006年に改悪された道交法の、そして当サイトで断固反対するのがこの制度です。
まずは概要を見てみましょう。


駐車違反の大半は、運転者が車両を離れているため、誰が実際に違法な駐車行為をしたのかを特定することが難しく、「逃げ得」といった事態も生じていました。 また、昨今の厳しい治安情勢の下で、駐車違反取締りのための警察力が不足していたことなどから、違法駐車を十分に抑止することが難しい状況にありました。そこで、新しい駐車取締りの制度を導入することとしたものです。

さてこの「逃げ得」を防止するために導入された制度がこちら。

  1. 放置駐車違反を行った運転者が反則金を納付しないなどの場合に、その車両の所有者などに対し課せられるものです。
  2. 放置違反金を払わない場合は、預金口座が差し押さえられるなどの滞納処分を受けることがあります。
  3. 放置違反金を払わない場合は、車検の継続などの際に、新しい車検証を受けられず、その車両を運転することができなくなります。
  4. 車両の使用者が放置違反金の納付命令を繰り返し受けた場合は、その回数に応じ、一定期間、車両の使用制限が命令されます。
  5. 悪質・危険、迷惑な違反に重点を置き、短時間の放置駐車も取り締まります。
  6. 民間の駐車監視員が放置駐車違反の確認を行います。

*参考:警察庁「新たな駐車取締りに関するQ&A」


いや、すごいシステムです。
こと法律違反において、ここまで責任追及するシステムは類を見ません。
確かに違法な駐車は迷惑・危険なことは認めます。いわゆる「逃げ得」が存在するもの確かなのでしょう。
しかしその「逃げ得」を阻止するのに、ここまでやる必要がありますか?
そしてこれが肝心な点ですが、悪質・危険・迷惑な違反は放置車両だけですか?
本当に「悪質・危険、迷惑な違反に重点を置き取り締まり」してますか?


はっきり言いますが。
違反に対して「厳罰化」とやらで臨む警察の不祥事はちっとも減ってませんよね。
それどころか事件公表前に「依願退職」やら「諭旨退職」やらをしてしっかり退職金まで貰いますよね。国民の税金から。
逃げ得どころか「泥棒に追い銭」です。しかも再就職のお世話までしちゃいます。天下り先には事欠きませんから。
警察発注の公共事業(信号機やら標識など)はほぼ警察の天下りで独占されています。しかも不祥事しまくりの組織です。
脱税・談合・贈収賄などやりたい放題やってますが未だに警察とは仲良しです。もうラブラブです。
他にも交通安全協会・警備業界・パチンコ業界など、警察の腐れ縁大歓迎な業界・団体はいくらでもあるのです。
ですから例え退職ではなく「懲戒免職処分」という重い処分になったとしても、警察はちゃんと再就職の面倒を見てくれます。 こんなデタラメな組織が「逃げ得は許しません!」とか良く言えたものです。
警察がデタラメだから法律を守らなくていい、なんて言うつもりはありませんがね。明らかに力の入れ所が違うでしょう。


そんなに逃げ得が許せないなら、使用者責任まで問うのであれば、まずは警察組織が率先して導入してはどうでしょう。
それでなくとも「悪質な法律違反は厳罰化」してるのですから。警察不祥事も厳罰化しましょうよ。
退職で退職金なし&再就職の世話禁止は当然として、警察官が重大な不祥事を起こしたら署長も更迭されるとか。
警察全体で年間○○件以上の不祥事があったら警察庁のトップが更迭されるとか。幹部クラス全員給料ナシ3ヶ月とか。
公安委員会はお飾りなので、こんなの罰してもあまり意味ないですから。
監視機関なんていくら設置しても全くの無意味なんですから、ここまで責任追及したらどうでしょうか。


国民の信頼をことごとく裏切り、悪質・危険・迷惑な組織である「警察」にも、是非この「責任追及システム」を導入して欲しいものです。
警察の言う「逃げ得は許さん!」は別に正義感から来るものではなく、せっかく捕まえたのに逃げやがって!反則金よこせ!俺のノルマがぁ!ってだけです。
そもそも正義感なんぞあったら、天下りしたり贈収賄したり証拠捏造したり、取調べ中にレイプしたりなんて非道なことをする警察官に退職金出したり再就職の世話したりはしないのです。


日本国内における潜在的な駐車違反件数は年間数億とも数十億件とも言われています(警察庁発表の瞬間駐車台数を元に算出)。しかし実際の検挙率は50万件弱。
違反件数に対しわずか0.1%かヘタしたら0.01%しか検挙してないのです。そんな検挙率でそもそも抑止効果なぞほとんど期待出来ません。
そして年間数億だの数十億だの違反件数があるということは、規制自体が実社会にマッチしていないという証拠でもあります。
日本の道路の法定速度が「守れない法律」なのと一緒で、警察はわざと厳しめの規制を作り、適度に摘発して反則金を稼ぐという姑息なやり方が大好きです。
昔からよく言う、「生かさず殺さず」ってやつですかね。



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