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〜もっと謎の組織・警察署協議会〜


警察署協議会てなに?

1999〜2000年の相次ぐ警察不祥事によって、警察の威信は地に墜ち、全く信用を失う結果となった。
そこで国家公安委員会と警察庁は平成12(2001)年、警察刷新会議を立ち上げ、「警察刷新に関する緊急提言」、「警察改革要綱」を取りまとめるなどし、警察組織の改革に乗り出したかに見えた(見えただけ)。
その施策のひとつとして平成13年に設置されたのが「警察署協議会」という組織です。

■警察署協議会とは
警察署の管轄区域内における警察の事務の処理に関し、警察署長の諮問に応ずるともに、警察署長に対して意見を述べる機関。
警察署協議会は、警察署長が警察署の業務運営に民意を反映させるため、その在り方について地域住民等から意見を聴く諮問機関であるとともに、警察署の業務を説明し、地域住民等にご理解とご協力をいただく場として設置されました。


この組織を設置するにあたって「警察署協議会条例」というものを各公安委員会で制定しておりますが、公安委員会の下部組織にあたる(委嘱されている)ので当然と言えば当然です。
しかしそもそも「公安委員会」そのものが「警察の民主的管理と政治的中立性の確保を図るために設けられた」組織であるのに、なぜまた警察署長に対して意見を述べる機関を作る必要があるのでしょう。


更にはこの「警察署協議会条例」を作るにあたっては
通達-協議会条例

警察庁から上記のような文書が送られています。そしてそれを元にして各警察署が制定するわけです。
そんなバカな監視機関がありますか?
もっと言えばこの協議会の委員は各公安委員会に選定され委嘱されますが、人物の選定は「警察が推薦した人材の中から選ぶ」のです。
(参考:東京都公安委員会HP内「警察署協議会とは」


監視される側が制度を作り、監視する人間を推薦する。こんな無法がまかり通る国なんですね。わが国は。
だもんで警察不祥事はちっとも減りません。
警察官の不祥事による処分件数


そしてたかだか5〜10名の、しかも警察の息のかかった委員で「警察署の業務運営に民意を反映させるため、その在り方について地域住民等から意見を聴く諮問機関」と国民に説明してるわけです。
ちなみに公安委員会にしろこの協議会にしろ、民間からの意見を集めるようなことに積極的ではありません。
別ページの全国の公安委員会へのリンク一覧を見ていただければ分りますが、「ご意見ご要望」の設置をしているのは全48団体中15しかありません。
これで民主的運営だの民意の反映だのとよく言えるものです。
こういう無駄の塊を作って毎年何千万かの税金を使い、「警察も頑張ってます」という体裁を作って今日もまたやりたい放題。
どうです?是非とも警察に「責任追及システムを導入しろや!」って気分になるでしょう?少なくとも放置違反金制度なんか作ってる場合じゃありません。


*参考HP
警察官の懲戒処分 Wiki
警察官等の犯罪及び不祥事



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