〜諸外国と日本の駐車事情差異〜
日本の駐車規制は本当に適正なのか
そもそも日本の警察は「駐車は悪だ!」というがごときにほぼ全ての道路において駐車禁止に設定しています。
本当に駐車は悪なのでしょうか?
日本は「国土が狭い=道路が狭い」から駐車なんかしちゃダメよ、というスタンスでいるようですが、本当にそうでしょうか?
ここでは諸外国、主に先進国との比較をし、本当に日本式の駐車禁止が妥当なのかどうか考えます。
駐車規制の国際比較
駐車規制(ゾーニング。区画(ゾーン)毎の規制を指定する作業)の比較です。
欧米都市の駐車規制(ゾーニング)は、日本よりずっとメリハリが利いている。道路状況に応じて条件のつけられた無料のパーキングゾーンが存在する。
カナダのゾーニング。時間の指定に種類はありますが、基本的に駐車可です。
イギリス。「P」は無料のパーキングゾーン。日本のような有料のパーキングメーター設置場所という意味ではありません。
ドイツなど基本的に、道路はすべて駐車可です。よほど危険な場所とか道路幅が狭くない限り、どこでも止められます。都市の中心部でも、長時間であれば有料にはなるものの駐車可です。
ドイツに限らず、外国では広い道路はもちろん、幅の狭い住宅街でも、路上駐車が当たり前になっている国が多い。
また大多数の国では繁華街であっても、日本のような有料駐車場はさほどなく、路上駐車にパーキングメーターという形のところが多いようです。
それですら最初の30分〜1時間は無料、というのがほとんどです。
このように一見緩そうに見える諸外国の駐車規制ですが、取り締まりは日本以上に厳しいです。昔の日本警察のようにチョークで線引いたりタイヤに小石乗っけたりなどというアホなことはしません。
もう即検挙です。有無も言わせません。映画などでもよく見かけますね。
だから基本的にはちゃんと駐車場所を守ります。というか守れるのです。規制にはちゃんとメリハリがあり、そこには必然性があるからです。
一方で日本の駐車規制は多少の例外はあるものの、すべての市街道路に「駐車禁止」という大きな網をかけて、その中に「駐停車禁止」という小さな網があるだけである。
その規制方法には何の整合性もメリハリもなく、必然性もない。どこもかしこも駐車禁止。車両による区別もない。あるのはタクシー優遇だけ。
荷物を配達先のお店のバックヤードに置き、代金を貰い、車に戻るとステッカーが貼ってある。わずか3分の早業。ウル○ラマンもびっくり。
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