コラム「運転免許の謎」

コラム「運転免許の謎」

運転免許のあり方は正しいのか？

「ねぇねぇ、どこの教習所が免許取りやすい？」
「○○教習所はどう？予約取りやすいし料金安いし。」
「いやいや、△△教習所いいよ！教官けっこう甘いからすぐハンコくれる！」

まぁこれから免許取ろう！って人の間でよく耳にする会話です。教官の態度が良い悪い、料金が高い安い、予約が取りやすい難い、すぐハンコくれるくれない等々。
教習所も人気商売なので、あの手この手で顧客獲得に必死です。
実はこの自動車教習所、日本国内にあるほぼ全て「公認」を謳っております。公認とは公安委員会に委託（指定）された教習所だと言うことです。ここを卒業すれば実技試験は免除されます。
なのでたぶん日本の免許証保有者の大多数が教習所に通ってますね。自力で練習して試験場で一発試験受けて取ったぜ！というツワモノはあまり耳にしません。
さてこの自動車教習所。卒業するまでに平均２０万ほど掛かります。たっかいですね！
それでも皆さん頑張って教習所に通います。なぜなら「試験場での実技試験などほぼ受からない」からです。
その合格率なんと５％前後。低いですねー。そりゃ教習所にも行きたくなります。

問題なのは、試験場で一発試験を受けると、これだけ合格率の低い「実技試験」ですが。受験者が全く練習しなかったとは考え難いですよね。普通それなりに練習くらいします。
にも関わらず９５％は不合格なんですよ。これだけハードルの高い実技を、本当に教習所で教わっているのか？ということです。
管理人も免許取得の際は教習所に通いました。そこでは当たり前のように「路肩に乗り上げて走るクランク走行」や「ポールに当たってるやん！状態の縦列駐車」に教官がハンコ押してるのです。
まぁこれも程度問題で、あまりヒドイ人はさすがにハンコ貰えませんでしたけど。それでも「ちょっと乗り上げちゃった」程度ならくれるんですよ。ハンコ。
あんまり厳しくすると「客がこない」もんですから。ええ。
そんなレベルで実技試験をパス出来るんです。そりゃ交差点で異様に膨らんで曲がるヘタクソとか、縦列駐車も出来ないヘタクソが道に溢れるわけですな。
そりゃもちろん、そういう技術も経験の積み重ねですけどね。いきなりバッチリ上手じゃなきゃ公道走るな！とは口が裂けても言いません。
しかし「最低限の技術」を教える所じゃないんでしょうか。教習所は。乗り上げたらダメじゃないですか。
少なくとも「合格率５％程度の実技試験と同レベル」まで教えなきゃダメでしょう。そうじゃなきゃ免除しちゃいけませんわ。
こんな程度でハンコ押す教習所の大多数が「警察ＯＢが校長」というまさに天下り天国。
なぜなら道路交通法施行令３５条によって「道路の交通に関する業務における管理的又は監督的地位に三年以上あつた者その他自動車教習所の管理について必要な知識及び経験を有する者」しか教習所管理者になれないんですね。
この「道路の交通に関する業務」というのは警察もしくは交通安全協会しか存在せず、したがって天下りし放題！！！なわけです。

こうして交通利権の元締めである警察は、一発試験を厳しく、教習所は甘く、事故を増やして取締りを厳しく、事故が多いから免許証有効期限を短くし頻繁に更新させ、至るところでドライバーから金をむしり取る構造を作っています。
賭博業界・風俗業界・警備業界と並ぶ「金のなる木」なんですから。交通業界は。
当然ですが交通安全協会や運転免許センターも警察の天下り先です。

話に出たのでついでに。
運転免許の有効期限は３年ないし５年と欧米諸国に比べ短いサイクルになっています。
＊クリックで拡大

＊参考：PBI - 交通行政監察官室

有効期限の他にも免許取得に際して日本は異常に特殊なのがよく分ります。
それら全て「安全のため」というタテマエで正当化されてますが。本当に安全第一なら他にやることあるはずですが。

ちなみに有効期限のうち「ブルー免許」は通常３年ですが、「過去５年間に軽微な違反１回の方」は５年なんですよ。優しいですね。
さてこの「軽微な違反」て、どんなのでしょう。
「※軽微な違反とは、駐車違反、一時不停止などの違反ことです。」
ですって。

警察は「軽微な違反」を目の色変えて取り締まってるわけです。
まぁ厳密に言えば「３点以下の違反」なので、大体が軽微になっちゃうんですけど。それでもわざわざ実例をもって「駐車違反、一時不停止など」と言ってるわけですから、実際のところ警察も大した違反じゃないと思っているのです。
けどお金儲けのために「駐車違反は迷惑です！」などと声高にキャンペーンしちゃうんですよ。そんなに迷惑なら軽微な違反の例に使わなきゃいいじゃないですかねぇ？
つーかそれ以前に「迷惑になる」のが分っていて、なぜ道路を狭くしたんでしょうか。もうやりたい放題です。

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