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コラム「かわいそうな二輪車」

自動車以上にもっと可哀想な存在。それがオートバイ。
原付レベルなら駐輪場にも停められます。時間貸しの駐輪場でもOKです。しかし50ccを超えると途端に駐車可能な場所が無くなります。
昨今だいぶ二輪車に対応した駐輪スペースも増えて来ましたが、まだまだ全然足りないのが実情。51cc以上のバイク約500万台に対してわずか数万台分の駐車スペースしかありません。
こんなにも「停める場所がない」にも関わらず、片っ端から取り締まります。


二輪車取締り

警察密着ドキュメントものの定番といって過言ではない「暴走族取締り」の映像。警察カコイイ!の代表的な画ですね。
しかし実物にお目にかかることはほとんどありません。管理人は皆無です。少なくともTVで流れているような一斉取締りなどお目にかかったことはありません。
警察って周知の事実ですが、非常に「縄張り意識」が強いんですよね。ヨソの管轄には入ったらダメなんです。
だもんで交通機動隊がその役目にあたる訳ですが、とにかく取り締まらない。だって危険じゃないですか。カーチェイスみたいなことしたら。
そんな危ないことしなくても充分検挙率は上がるので、なにもわざわざ危ない橋を渡らなくていいんです。普通のスピード違反は追っかけて捕まえるんですけどね。
なぜなら暴走族取締りの根拠になる「共同危険行為等禁止違反」は刑事罰になるので、捕まえても反則金貰えません!
反則金貰えないなら、そんな危険なこと誰もやりたがりません。だからやりません。単純明快です。


ぶっちゃけ暴走族以外でも「どうして公道走ってられるの?」というレベルの車やバイク・原付がゴロゴロしてますが、不思議と取り締まりません。平気で警察署の前を走ってます。
なぜならあまり整備不良車を取り締まるのはマズイのです。車検制度に代表する「車両上の問題」は国交省管轄だからです。
国交省の利権が絡む部分にあまり立ち入ると、縦割りの縄張り行政上よろしくないのです。 それに上記の反則金の絡みもありますからね。マスゴミなどを有効に使って「やってますよ」アピールはしますが実際は黙認なのです。

しかも定期的に「暴走族と戦う警察」をアピールすることで「警察=正義」の印象操作も出来ますから一石二鳥です。だから決して根絶などしません。
やろうと思えば簡単なんですよ?だって交通に関する行政は全て警察が握ってるんですから。けどやりません。
改造パーツを売っている業者の取り締まりなんかも、もちろんやりません。交通違反者は増えてくれたほうが嬉しいので。

ちなみに交機の華「白バイ」って高いやつだと1台250万もするんですよ。それだけの予算をつぎ込んでおいて、その仕事のほとんどが「物陰で待ち伏せ」です。神業の運転技術も宝の持ち腐れです。
しかも交機の検挙する車両の約4割はなんと原付です。捕まえ易いですからねー。ほぼ100%と言っていいほど原付はスピード超過ですし。なんせ30km/h制限ですから。
普通にドライバーの皆様にはお分かりのはずですが、実際に原付が30km守ってたらどれだけ迷惑で、しかも逆に危ないか。けど規制緩和などしません。貴重な財源です。
250万のフル装備な白バイで原付を狙い撃ちですよ。
こうして今夜も地域住民は暴走車両の騒音に悩まされつづけます。
おかげでバイクのライダーは停めれば金取られ、乗ってるだけでも白い眼で見られる可哀想な存在になっていくのです。



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