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〜なぜ?の実例〜


タクシーの謎

繁華街ではどこでもそうですが、繁華街に限らずほとんどの駅前などで「客待ちのタクシーを除く」という駐禁標識を見かけます。
タクシーを除く客待ちのタクシー除く


これ自体に異論はありませんし個人的には必要な規制緩和だと思ってます。特に深夜のタクシーは公共交通機関と言っていいほどの、そして唯一の交通機関だからです。
でもそれを言うなら物流やその他の業務に関わる車両も「必要」な車両であり、タクシーの駐車規制だけ緩和されるのはやはり納得が行きません。


さらには物事には「程度」というものがあり、必要な車両だからとて何でも許されるわけではありません。
交通量の少ない深夜に4車線道路の2車線を占有してようが別に目くじら立てるつもりもありませんが(大して迷惑でもなく、危険でもない)
「違法は違法だ!」などと警察が口にするのであれば、違法なタクシーも捕まえるべきです。
客待ちレーンにはレーンの長さ分の台数のみ。あとの大多数のタクシーは有料駐車場で待機させるべきです。他の業種は全て有料駐車場推奨なんですから当たり前です。
しかし実際には片方で物流トラックの2〜3分の駐車違反を摘発しておいて、片方でこれだけ優遇しているのですから、やれ癒着だなんだと言われるのも当然ですよね。


ましてやこんなのは論外です。

悪質な駐車2
堺筋 タクシー乗り場

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こんなのは明らかに迷惑駐車じゃないですか。しかも昼間だし。
下の写真は「貨物用パーキングエリア」にタクシー乗り場を併設されたケースです。Pゾーンは20時まで、タクシー客待ちは22時からの表示がありますが全くお構いなし。
そこまでするほどタクシー需要の多いポイントではありません。
そもそも副道にタクシー用のスペースを確保出来るなら、同じ理由で荷捌きスペースが確保できるハズです。
もしくは

閑散とするタクシー乗り場

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タクシー需要の少ない時間帯にこんなスペースを遊ばせるなら、9−20時は貨物用、20−9時までタクシー用、というふうに上手にシェアすればいいだけの話です。
もちろん前提として「守らないタクシーはきちんと取り締まる」というのが必要になりますが。


タクシーはほとんどの場合、運転手が車から離れないため、駐車監視員では取締りが出来ません。放置車両ではないからです。
といって警察官が取り締まるかと言えば、全くノータッチです。駅のロータリーなどでは多少規制はしますがそれだけです。
昼夜問わず好き勝手に長蛇の列を作り、エンジンを掛けっぱなしで待機もしくは居眠りし、乗降の際には所構わず停車し、後方確認もロクにせずドアを開ける。
・・・どうして規制対象にならないのか不思議でたまりません。



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